能取湖のサンゴソウ(北海道・網走市)
(のとろこのさんごそう)
学術的な正式名称は“アッケシソウ”。1891年に北海道の厚岸湖の牡蠣島で発見されたことが名前の由来。北海道では、道東のオホーツク海沿岸地域で見ることができるが、中でも、網走市の能取湖畔の西側の南岸に位置する卯原内園地が観光名所として有名。国内最大といわれる群生地は約4haに及び、湖畔を真っ赤に染め上げる様は、赤い絨毯そのもの。森林地帯の紅葉より先に色付くため、秋の訪れを感じさせる風物詩でもある。毎年、秋になると約20万人の観光客が訪れ、隣にある湖のサロマ湖でも観ることができる。サンゴソウは、湖畔沿いの湿地で育つ、高さ15~30cmほどの植物で、通常は緑の茎なのだが、秋になると葉の部分が真紅に色付き、サンゴのような見た目になる。近年は、湖岸部の浸食や地盤沈下により、サンゴソウは減少しており、絶滅危惧種に指定されている。最初の発見地である厚岸湖でも、今ではほとんど見ることができなくなっている。

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